ジャズレコードの買取傾向と高額買取りレコードリスト【ジャズ編】

日本国内だけでなく世界的にもコレクターが多いジャズレコードは、中古レコードの中でも高額で買取ってもらえるタイトルが多く、自宅に聴かなくなってしまったジャズレコード があるなら買取に出すのがおすすめです。

ただ、ジャズやレコードについてあまり詳しくない場合、買取を依頼するのがちょっと不安と感じる方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで今回は、ジャズに関する基礎知識やジャズレコードの買取傾向、高額で買取ってもらえるレコードタイトルを解説します。

ジャズレコードには種類がある

ジャズは1900年初頭に誕生したとされるアメリカ音楽の1種ですが、実はいくつかの種類があるため、ジャズのレコードもジャズの種類に応じて細かく分けられていることがあります。

ここではジャズの種類について簡単に紹介します。

スウィング・ジャズ

1つ目が1920年〜1950年代のスウィング・ジャズで、ビッグ・バンドと呼ばれる大所帯で演奏されます。

即興(アドリブ)や個人での演奏よりも、事前に打ち合わせをして楽曲を編曲して演奏するスタイルとなっています。

スウィング・ジャズはラジオを通してアメリカ全土に広がり、1930年に最も人気が高まりました。

代表的なアーティストとしては「A列車で行こう」で知られるデューク・エリントンをはじめ、

  • カウント・ベイシー
  • ライオネル・ハンプトン
  • ナット・キング・コール
  • ベニーグッドマン

などが挙げられます。

モダン・ジャズ

2つ目が1950年〜1960年代のモダン・ジャズです。

1940年頃に誕生したビバップと呼ばれる新しいジャズの形態をはじめ、この頃にはクール・ジャズやハード・バップ、フリージャズなど様々な形態のジャズが誕生しましたが、モダン・ジャズはこれらの総称です。

日本ではジャズといえばモダン・ジャズのことを指しています。

代表的なアーティストとしては

  • チャーリー・パーカー
  • マイルス・デイヴィス
  • ジョン・コルトレーン
  • オーネット・コールマン
  • チェット・ベイカー
  • ホレス・シルヴァー
  • ジャッキー・マクリーン
  • ソニー・ロリンズ

などが挙げられます。

フュージョン

2つ目が1970年~1980年代に登場したフュージョンです。

ジャズ音楽にロック・ラテン音楽・電子音楽・クラシックなどを融合させており、クロスオーバーとも呼ばれています。

ジャズの派生ジャンルとして扱われることもあり、様々な音楽ジャンルを横断していることから分類が難しい特徴もあります。

代表的なアーティストとしては

  • シャカタク
  • ウエザーリポート
  • スタッフ
  • アール・クルー
  • イエロー・ジャケッツ
  • デイヴィッド・サンボーン
  • デイヴ・グルーシン
  • スタンリー・クラーク

などが挙げられます。

ジャズレコードの買取傾向

中でも人気が高いのが、ブルーノートから発売されたレコードです。ブルーノートとは1939年にニューヨークで設立されたレコードレーベルのことで、多くの名盤を発表したことから、高額で取引されるレコードにはブルーノートのレコードが数多くあります。

また、ジャズにはスウィング・ジャズ、モダン・ジャズ、フュージョンの3種類がありますが、その中でも最も高額で取引されることが多いのはモダン・ジャズです。

先述したように日本ではジャズといえばモダン・ジャズを指している上に、1950年〜1960年代はジャズが最も流行した時期であるため、名盤も多く発表されています。そのため、3種類のジャズの中でもモダン・ジャズのレコードは買取価格が高くなりやすいです。

さらに、これとは別に日本のジャズ(和ジャズ)のレコードも海外や若い世代の間では人気が高く高額で買取られることがあります。

高額で買取られるジャズレコードの特徴

ジャズは高額で買取られるレコードが多いジャズですが、具体的にはどのようなレコードが高く買取られることが多いのでしょうか。

ここでは高額で買取られるジャズレコードの特徴を解説します。

人気レーベルから発売されたレコード

1つ目が人気レーベルから発売されたレコードです。

例えば、先述した名盤を多く発表しているブルーノートの他、日本のジャズ専門レーベルであるTHREE BLIND MICEなどはレーベルとして人気が高く、発表されたレコードも人気が高いことから高額で買取られることが多いです。

日本のミュージシャンのジャズレコード

ジャズはもともとアメリカの音楽文化でしたが、1950年〜1980年代には日本人アーティストによるジャズレコードも発表されています。

当時はあまり評価が高くなかった和ジャズですが、近年再評価されたことで海外のジャズファンや若い世代の間で人気が高まり高額で買取られることが増えています。

オリジナル盤のレコード

オリジナル盤のレコードとは、その楽曲が発表された時期に生産されたレコードのことを指します。

オリジナル盤のレコードは楽曲を収録したばかりの状態の良いマスターテープを元に生産されるため音質がよく、同じタイトルでもオリジナル盤と再発盤(後年になって生産されたレコード)では買取価格が大きく異なります。

音質が良いレコード

レコードは音楽を聴くためのものなので、音質が良いレコードも高額で買取られることが多いです。先述したオリジナル盤はもちろん、高音質盤のレコードも音質が良いことからジャズファンの中では人気が高いです。

流通数が少ないレコード

流通している数が少ないレコードも高額で売れる可能性があります。

例えば、初回限定盤や限定盤など数が少なく手に入れるのが難しいレコードや、既に生産が終了している廃盤などは希少価値が高いため、需要があればかなり高額で買取ってもらうことができます。

高額で買取られるジャズレコードの一覧

ここでは高額で買取られることが多いジャズレコードをご紹介します。

モダン・ジャズのレコード

KENNY BURRELL / Blue Lights, Vol. 2

BLP1597/63RD/Rなし/DG オリジナル 買取相場:72,000円

SONNY CLARK / Cool Struttin’

BLP1588/63RD/DG/Rなし オリジナル 買取相場:180,000円

GRANT GREEN / Idle Moments

BLP4154/NY/耳 オリジナル 買取相場:180,000円

BILL EVANS / Waltz For Debby

RLP399/青大/DG オリジナル 買取相場:60,000円

ジャズレコードを高く売るためには

ジャズレコードを高く売るにはいくつかポイントがあります。

付属品を揃える

レコードにはレコードそのものだけでなく、

  • レコードを入れておく「ジャケット」
  • タイトルや収録曲を記載した「帯」
  • 楽曲の解説を記載した「ライナーノーツ」

など様々な付属品が付いています。

レコードを売る時は付属品をできるだけ揃えておくことが大切です。レコード買取では付属品があるかどうかで買取価格が大きく変動し、高額で買取ってもらえるレコードでも付属品がついていなければ買取価格が安くなってしまうことがあります。

ジャズレコードに関わらず、レコードを売る場合には購入した際に付いている付属品はできるだけ揃えておきましょう。

汚れをとる

レコードをできるだけ高く買取ってもらいたいなら、汚れやホコリをとって綺麗にしておくのが望ましいため、マイクロファイバータオルなどの柔らかい布で、ジャケットについてしまったホコリや汚れを取っておきましょう。

なお、軽く拭き取っただけでは取れない汚れやレコード本体についてしまっている汚れは無理に取ろうとすると劣化してしまう恐れがあるので、そのままにしておく方がよいです。

自分で補修をしない

レコードの保存状態によっては細かい傷がついてしまっていたり、ジャケットの一部が破損してしまっていたりすることもあるかと思います。

レコードや付属品に劣化が見られる場合は、自分で補修をしないでください。自分で補修をしようとすると失敗する恐れがありますし、何よりレコードの価値が下がってしまいます。

劣化がある場合は今以上にひどくならないよう、丁寧に扱うようにしましょう。

扱いに注意する

レコードは非常にデリケートなものなので、扱い方を間違えると簡単に劣化してしまいます。

例えば、横にして重ねてしまうと重みによってレコードが歪んでしまいますし、高温多湿の場所に放置するとカビが生えたりしてしまいます。

レコードはできるだけ倒れないように立てて、風通しがよい場所で保管するようにして、劣化しないようにしましょう。

ジャズレコードを買取っている業者の選び方

ジャズレコードを買取っている業者は多くありますが、できるだけ高く売りたいのであれば、きちんと業者を選ぶことも大切です。

ここではジャズレコードを買取ってくれる業者の選び方を解説します。

ジャズ専門の査定担当が在籍している業者を選ぶ

ジャズのレコードを査定する際には、ジャズに関する知識や中古ジャズCD市場の動向など、専門的な知識が欠かせないため、ジャズのレコードはジャズに精通した査定担当者がおこなうのが望ましいです。

何より、ジャズ専門の査定担当者であれば高額で取引されるジャズレコードがあっても見逃さずにしっかり査定してくれます。

より高く買取ってもらうためにも、ジャズの査定担当者がいる業者を選びましょう。

実店舗が存在している業者を選ぶ

レコードを買取っている業者の中には、実店舗を構えず、マンションの一室を借りて買取りをおこなっている業者があります。

部屋を借りて買取りをおこなっている業者の場合、お客さんと接する機会がないことから、買取を依頼した際にきちんと対応してもらえない恐れがあります。

できるだけ安心して依頼したいのであれば、実店舗が存在している業者を選びましょう。

海外に強い業者を選ぶ

日本国内の市場でしか取引していない買取業者の場合、日本国内で需要があるジャズレコードしか高額で買取ってもらうことができませんが、海外に強い業者であれば海外市場にも精通しているので、日本で需要がないレコードも高額で買取ってもらえる可能性があります。

特にジャズは日本だけでなく世界にたくさんのコレクターがいるため、海外市場に強いかどうかはとても大切です。

宅配買取や出張買取に対応している業者を選ぶ

レコードの買取方法にはいくつか種類がありますが、店頭での買取しか実施していない場合、車や公共交通機関を使って店頭までレコードをもっていかなければなりません。

特に枚数が多い場合や遠方に住んでいる場合は車が必須ですし、買取にかなりの手間が発生してしまいます。

しかし、自宅からレコードを郵送できる宅配買取やスタッフに自宅に来て査定してもらう出張買取があれば手間なくレコード買取を依頼することができます。業者を選ぶ時は、宅配買取や出張買取に対応しているかどうかもチェックしましょう。

ジャズレコードを売るのにおすすめのレコード買取業者

実際にここではジャズレコードを売るのにおすすめのレコード買取業者を紹介します。業者選びに迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

セタガヤレコードセンター

セタガヤレコードセンターはレコード買取実績30年を誇るレコード買取専門業者です。全国から毎月10万枚、年間で100万枚のレコードを買取っており、多くの方が利用しています。

海外に姉妹店がある他、積極的に海外での買い付けをおこなっているため、海外との独自のネットワークを有しており、海外市場も視野に入れた査定を実施しています。そのため、業界トップの高価買取を実施しており、利用した方からの満足度が非常に高いのが特徴です。

オールジャンルのレコード買取に対応しているので、ジャズレコードでも問題なく買取ってもらえます。

セタガヤレコードセンターについてはこちら

ディスクユニオン

店舗によって扱っているレコードが異なっており、例えば新宿のディスクユニオを利用する場合は「新宿ジャズ館」へレコードを持ち込む必要があります。

また、買取センターもジャンルごとに分かれているようで、宅配買取を利用する場合は、ジャズに対応した買取センターへ郵送する必要があります。

ディスクユニオンについてはこちら

レコファン

レコファンは昭和56年創業の音楽専門店で、レコードの買取については38年の実績があります。

買取の際にはAmazonマーケットプレイスやYahoo!オークションの売買履歴をチェックしてから査定価格を決めているようで、過去に高額で落札されているレコードであれば高額で買取ってもらえる可能性があります。

オールジャンルでの買取に対応しているので、ジャズレコードでも問題なく買取ってもらえます。

レコファンについてはこちら

HMV record shop

HMV record shopはCD・DVD販売でお馴染みのHMVが運営しているレコード専門店です。レコードに詳しくないユーザーでも利用しやすい魅力がありますが、一方で流通数が多いレコードについては査定が厳しいことがあります。

オールジャンルのレコード買取に対応しているので、ジャズのレコードの買取依頼も問題なくできます。

HMV record shopについてはこちら

ジャズレコードの買取に関するまとめ

ジャズレコードは中古レコードの中でも高額で売れるタイトルが多い傾向があります。特に人気レーベルであるブルーノートから発売されたレコードや、日本で多く扱われているモダン・ジャズのレコードなどがある場合は、査定してみるとよいです。

レコードを査定・買取してもらう業者を選ぶ際には、ジャズのレコードの買取を得意としていて実店舗を構えている業者を選ぶと安心して査定・買取を依頼できます。

また、海外市場に強い業者を選べばより高額で買取ってもらえる可能性がありますし、宅配買取・出張買取を実施している業者なら手間をかけずに依頼が可能です。

ジャズレコードを売りたいと考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。